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こんばんは。
今日から何回かに渡って、学習塾業界の分析をやってみたいと思います。
現在学習塾で上場している企業は21社ほどありますが、私がスクリーニングをするたびに必ずどこか引っかかります。それだけ業界全体が割安に評価されているということなので、この際まとめて把握しておきます。
*四季報のスクリーニングで抽出された企業を簡易分析をしています。
*興味を持たれた方がより深く調査するためのきっかけという位置づけでお願いします。
*定性分析では私の主観(的はずれなこともあり)が入りますので批判的な態度で読んで下さい。
*特に売買の推奨をするつもりはありませんのであしからず。単純に安いからといって買うわけでもありません。
●外部環境
今更私が言及するまでもありませんが、少子化によって子供の数が年々減っています。まずは在学者数の推移を見てみましょう。
昭和56~平成元年をピークに在学者数は下降の一途です。ただし、ここ数年に限ってみれば小学生の減少には歯止めがかかり、横ばいの状況です。中学高校の在学者数はそれに数年遅れて横ばいとなることが予想されます。第2次ベビーブーマーの子供達が成長すれば、しばらくの間は上昇基調になると思います。ただし、長期的に見れば絶対数の減少は避けられないでしょう。
大学への進学率推移を確認してみます。(平成18年度 学校基本調査)
18歳人口は減少していますが、進学率は上昇しており、現在52.3%となっています。大学全入時代と呼ばれるように、将来的には進学率がさらに上昇するものと見込まれます。
●市場規模
平成16年におけるサービス業基本調査では学習塾の売上規模は約1兆4000億円となっています。
矢野経済研究所による「教育産業市場調査結果2006」では学習塾・予備校と個別指導塾の市場規模がそれぞれ確認できます。
学習塾・予備校では若干の減少傾向、逆に個別指導塾では上昇傾向にあります。個別指導塾では明光ネットや東京個別指導学院などが過去数年に渡って業績を大幅に伸ばしたことは記憶に新しいところです。以前個別指導塾の比較ということで、私のブログでも紹介しました。
全体的に見れば、少子化による絶対数の減少があるものの進学率は上昇傾向にあるため、市場規模は横ばいもしくは微減ということになりそうです。
●業界の動向
さて、以上のような外部環境において上場企業各社の対応はおおよそ以下2つの動きに大別できます。
・小学生から大学生まで、幅広い年齢層を囲い込む
・個別指導、家庭教師など業態の多様化
今年の8月には東進ハイスクールを運営する9733ナガセが四谷大塚を買収するという動きがありました。中学・高校受験が中心である四谷大塚の生徒が高校生となった時、大学受験では東進ハイスクールに誘導する仕組みがあれば顧客を囲い込むことができます。また、四谷大塚は進学塾としては名門ですから、通っている生徒もできる子が多いと予想されます。もともと頭のよい子をできるだけ多く獲得できれば難関大学の合格率も高いというもので、シナリオ通りに行くならナガセの買収先としてはなかなか良いのではと感じました。
また、ナガセは大学受験において実績がありますが、小中学生向けの受験についてはノウハウを持っていません。この業界はサービスの提供が中心ですから、難関校への合格実績が何よりも必要となります。ある意味ブランド力が非常に重要なため、一からノウハウやブランドを築くよりも買収という手段になるのだと思います。
受験だけでは生徒の絶対数も限られているため、上場各社は業態を多様化させる方針のようです。学習塾から個別指導塾への参入や家庭教師派遣事業への展開が散見されます。さらには幼児教育(9630 アップ)や通信制高校の運営(9696 ウィザス)などより一層の差別化が進んでいます。
●収益構造
学習塾・予備校の収益構造としては、原価率として人件費が多く計上されています。人件費は固定費として通常の企業では認識されていますが、バイトや契約社員などを採用することによって流動化できる場合が多くあります。また、販管費としては、広告宣伝費が上位を占めています。キャッシュフロー的に見れば、設備投資がほとんどかからない上に授業料を現金で納めてもらえる(場合によってはサービスを提供する前に受け取れる)など魅力的な面があります。
このように、経営がやりやすいため、参入障壁が著しく低いという問題もあります。今後は合格実績などのブランド力やサービスの差別化がより一層重要となる業界ではないでしょうか。
次回から個別の企業に注目してみます。
早川さん!はじめまして!!
早川さんの本を読みこのブログにたどりつきました。
これからもこのブログを読み、勉強していきたいので、よろしくお願いします。
学習塾・予備校関連株。もってはいないのですが、ぼくも気にしている銘柄があります。ステップという会社です。
たつさん
はじめまして。本を読んでくださって、大変ありがとうございます。このブログは私の勉強の場でもあります。どうぞよろしくお願い致します。
ステップはこのシリーズでとりあげるつもりです。とりあえず、決算は良かったようですね。
早川さん!返信ありがとうございます。
ステップ
ぼくの考えだと、今期の決算を予測し、現株価で計算すると、PBR1未満、PER11未満、株主資本比率76%、中間決算から配当を割り出すと2.85%
それに加え、ここ何年かの安定した収益及び成長・大株主に竹田和平さんもいることから割安と考えました。
気になるのは有利子負債が少し多いことかと…
早川さんのステップの分析。楽しみにしています。
たつさん
指標的にはバリュー株ですね。
ちょっと本業が忙しくなりそうなのですが、
分析はやるつもりですので、気長に待っていてください。
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